できるまで 中

    校正日誌 2003.11.05〜07
 虫歯で左の頬がはれ上がり、「こぶとりじいさん」のように成る。
 バイ菌が上アゴから入ったのだが、骨髄炎などに進み、死ぬ事もあると言う事だ。皆さんも注意されたし。
 昼、テレビを見ながら病床にて自由律俳句を一つ詠む。

     みのもんたに ほめられたい

 なるほど、季語がない。
 あんまり悪い事が起こるので、何気なくフリーソフト『アストロロギア』で、現在の星の配置を見てみる。すると、長雨の中の一時の晴れ間!
 「長期的な展望をもって、コツコツと努力を続ける。遠大な計画を実現させる事」にとっては、滅多にない良い時だった。
 悪い座相はほとんどない。突然アップしようと決意する。もっとも、自分のホロスコープとの兼ね合いは、あまり見ていない。こういう仕事は世間様の利益優先で、自分は多少、苦労しても良い。また、「子供の運が良かったら、親が助けられると言う事もある」と思った。

 それに、かすかに「本当に死ぬかも知れんし。」と言う懸念もあった。

 寿命に関して言えば、昔から運命学は『盗と姦と寿は言わず』と言って、たとえ判っても、言ってはいけない事に成っている。
 誰が犯人か、誰と誰が姦通しているか、寿命はどのくらいか………
 これらは原則的に、言っても利益する人はおらず、よく考えて言っても、後に後悔するように成る事が多い。第一、誤占と言う事もある。どんな名人でも、「百発百中ハズレなし」と言う事はない。たとえハズレなくても、ズレたりぼかしたりは、する。
 あなたが占い好きなら、誰かの事を一所懸命に占ってあげたのに、かえって恨まれたり、インチキ占い師あつかいされてガクゼンとした事はないだろうか? ムツカシイ所だ。

 そしてこれは私も何度か経験したが、共時性と言うのか、そう言う時に限って、まったくその通りの誤占をしてしまうのである。『当たり方・ハズレ方』で述べたように、自分の意識を映してしまう。これは実は、易やタロットに限った事ではなく、六壬や密教占星術 三元九星のような占機を使った占いでも、
 『無意識がそのような占機を選んでしまう』
 のである。  「こいつが犯人だ。間違いない。」
 そう思い込んでしまう。

   さて、「あしたのおっさん 夕べの轢死体れきしたい
 と言う事は、往々にしてありがちな事で、まあ、それほど劇的ではなくても、

 「失業しました! モニタにも『差し押さえ』の札が貼られています。すっごく、見にくいですぅ!
   スクリーンセーバーも しぐれてゆくか(←山頭火のマネ)
 いずれまた、必ずお会いしましょう。では、それまでっ。」

 と言って、そのまま姿を消してしまうと言う事は、更にありそうな事だ。
 そして、これほど被害者を気取らなくても、車で人をひいたりしたら、もうそれっきりである。自虐と他虐は、紙一重だ。

 これは、多くの人に共感してもらえると期待しているが、何でも落ちる前には、「くっ」と上向きに成る事が多い。私も夏から秋にかけて二度、「急に体調が良くなった。抜け出した。」と思った次に日に、アクシデントに見舞われている。よく考えたら自分が原因なのだが、「ついうっかり」「その時には気付かず」をやってしまい、そのダメージは月の単位で尾を引いたのである。
 普段はこんな感覚に鋭敏な事を自慢しているのに。しかも、一度目の時の前日には「台所に黒いヘビが出る」という、おそらく一生に一度もない事を経験し、「注意しよう。」と声に出して言って、わざわざ占って坎為水を出していたのに、「その時には気付かず」をやってしまった。
 今、「HP立ち上げて嬉しいな。」と思っていたら、あした轢死体に成っていても、おかしくはない。これは今でもかなり本気でそう思っている。

 そして作品は、必ず作者の手から離れて一人歩きをする。
 「易の原意をよく汲みながら、卦名と爻数を詠み込んで、数え歌に仕上げる。」
 もとより人間ワザではない。私の思うに、この仕事は将来きっと、ちゃんとした文才のある人が、見事にやってくれると思う。私はマクラを振ったに過ぎないが、それなら私は、この仕事の発端に立ち会う事になる。出来るだけ良い時を選んで始めなければ成らないと思った。

 これだけ良い星回りは滅多にない。ただ、直接WEBを表す水星の座相だけは、自分の出生図をチェックした。

 星の配置を見て、「よし、8日の夕方から夜だ。」と決意。
 左右不対象に成った私の顔を見て同情し、快く歯医者へ行くための休暇をくれた同僚たちよ、ありがとう。歯の治療も、HPの準備も出来たぞ。

   後悔日誌 2003.11.08
 会社から早めに帰って来て、満を持してアープっ………すると、おや? あれ? なに? すでにアップされているではないか!
 「あーっ! あの時だあっ。」FFFTPソフトの実験中に、急にアップが始まり、すぐに中断したつもりが、ほどんど文章だけの軽いファイルはADSLで、あーっと言う間にアップされていたのであった。
 スカタン……… 出生図の水星と、天空の月がまともに刑を結んでしまった。象意は、………ヒミツ。面白がってやる奴が出るからね。
 しかし、ご安心。この仕事の出生時自体は、悪くない。最高の幸運を意味する太陽と木星の吉座相は、予定していた時刻よりも強い。私個人のネット運が害されただけだ。だからあなたはこのHPから、幸運と便利を充分に受けるに違いない。

 「お前らしいね。業やれ業やれ。」と一人つぶやく。これは私の性格によるもので、それが星の配置として表れたもの。作為によって回避できるものではなかったのだった。悪い例の、良いお手本だ。回避するには、更生日誌を書かねば。

 という訳でこのHPの誕生日は2003.11.07の深夜から、翌日の8日未明にかけてです。正確には、わかりません。


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