占いの方法
① 誰にでもお勧め。10円玉を6回はじいてする方法です。
私もよく、この方法を使います。ちょっとした事を、いつでも占えるのは便利ですね。
10と言う数字の書いてある方が裏。(陰)--
建物の絵のある方が表。(陽)ー
そして 必ず『 下から 』 卦を作って行きます。
「 表々々、裏々々 」なら「 陽々々、陰々々 」で地天泰と言う卦です。
しかしこれでは、変爻が出ませんね。最初はその方がいいと思います。まず64卦のニュアンスを、自分なりにつかんでしまう事が何よりです。
② 鉛筆やサイコロを使う方法。
かつて八角柱の物を捜し求めて、ホームセンターで蛍光灯のグローランプを握りしめ、途方に暮れた事がありました。(他に八角柱のものが見つからなかった。しかしこれでは雰囲気に、はなはだ欠けます。素直に八面体サイコロを買うべきだったかも知れませんね。)
けど考えたら、普通のサイコロでいいんです。鉛筆も六角柱ですから、細書きマジックなどで 1から6までを書いておき、転がして、十円玉の代わりに使います。奇数は陽、偶数は陰、変爻を出す時には、数字がそのまま変爻と言う訳です。つまり、七回振って、一つの卦を出す訳ですね。
同様に、普通のサイコロを奇数は陽、偶数は陰と決めておき、占っても差し支えありません。『中筮』の方法として、一つの爻を三回ふって出す場合なら、
奇数、奇数 偶数なら陽、(あるいは陰と決めておく。)
三つとも偶数なら変爻の陽、(老陽。あるいは老陰と決めておく。)
といった具合です。卦が出たら、もう一度ふり、その数字を変爻とします。
三つのサイコロを同時に振って、一つの爻を出しても良いでしょう。合わせた手の中でサイコロを直線に並べ、テーブルの上に置くなどすると、のちに述べる爻卦( こうか ) が出せます。
また、「変爻を一度で出すのは心配だ。三回ふって、六払い( 出た数を足し算し、六で割って、その余りの数を取る方法。)する。」など、ご自身でしっくりする方法を開発したら、よく当たりますよ!
③ 次に、10円玉で変爻を出す方法ですが、これは擲銭法(てきせんほう)と言い、案外に伝統的と言うか、正規のていねいな方法で、本気で占うにも適した方法です。
( この項、中筮に合わせて書き直しました。)
陽 陽 陰 (ー ー --)なら、陰(--)
陽 陰 陰 (ー -- --) なら、陽(ー)
陽 陽 陽 (ー ー ー)なら、老陽で、表記は( □ )
(これが、『変爻』です。)
陰 陰 陰 (-- -- --)なら、老陰で、表記は( × )
要するに、三つのうちの、
一つが陽なら、陽、
一つが陰なら、陰です。
三つとも陽なら、老陽。□
三つとも陰なら、老陰。×
三つとも同じなのは確率6分の1ですから、たいてい一つの卦に、一つの変爻がある事に成ります。念のため、陽を○、陰を●として例を示せば、
○●○ → ●
●●● → ●(変爻)
●○○ → ●
●●○ → ○
●○● → ○
○●● → ○
で、地天泰の五爻という事に成ります。
ちなみにこの一般的な方法と真逆の説があり、何度も読み返しましたが、はっきり書いてある。(p27)
たぶん、中筮では八卦を出し、擲銭法は陰陽の数を数えるからかも知れませんが、「うらないの方法」としては、最初に決めておけばどっちでもいいのです。そしてその方法に慣れる事。
要は、「この方法ですれば、当たるんだ。」と言う経験を積む事です。
混乱するよりマシですので、中筮の方法と統一しても問題はないと思います。
という訳で、次項『筮竹を使う方法』で、中筮の方法も説明いたします。