60 水沢節
すこやかに 伸びゆくものよ 竹の節 ………
節度・節制・節約 みな自己を律して一歩づつの意。
計画性が重視される時。節制の卦は、過度の節制を注意する。というのも節制( 計画 )は伸ばすためのもので、殺すためではないから。
節はよろこび( 兌 )のために、止める( 坎 )もの。
( 例 「 あしたは忘年会だから、今日は五合くらいにしておこう。」など。)← こういう奴が、節の卦を得ますように。
中庭で こねこ一匹 外のぞく
いま節するは いずれ出るため
( 吉 )
節に過ぎ 出るをこらえて
とき失す
( 凶 )
身を越えて
節を守れず 泣き叫ぶ
誰かを責める 事も出来ずに
節の道 上の感化で やすらかに
自( 四 )然に伸びて
願い手にする
自らを 節し甘美に 過ごしおる
王に親しみ 民も満ち足り
思う事 ありて行くなら
また尊とばる
やむなきと 言えど
あまりに節に過ぎ
ついにくびれて 死へと流れる
善に悔いなし されど生きろよ
この六爻、本田先生は、「 悔亡 」を『 悔ゆる時は亡ぶ 』と、あえて読んでおられます。合掌モンです。
信念に従えば、困窮して死ぬほかはない。しかし、死ねば信念を通せない。状況によるでしょう。でも、あなたはこの二者択一に答えられますか? 答えられなければ、冷静に死を回避するのも一手ですね。