46 地風升ちふうしょう

卦の順番おぼえかた ………………
よろしく昇る 地風升

( 本卦 不変爻 )

 一歩ずつのぼり進む道。春の草木。
 芽が出る意から懐妊を意味する。
 南征( 離の意 - 学問・芸術・企画等 )によし。

ふりだしにもどる


46 地風升ちふうしょう 初爻

種ひとつ 土と風とで 発芽する
おひさま高く 高くのぼらん

 大木の芽です。いま弱く、発芽したばかりですが、二爻と三爻の陽( 先輩や直属の上司 )に助けられ、本来の力を充分に発揮できます。
 地と風で、種は育つのですね。

ふりだしにもどる


46 地風升ちふうしょう 二爻

まごころの かみに通じて
吉祥( きっしょう )と
余慶の二つ
素( そ )でかなうべし

 「 かみ 」 とは、神と上、どちらの意味もある。
 素。易経に散見される「質素なお供えでも良い。」と言う表現。やる気、望みが強くしっかりしているので、状況が貧しくとも成功する、と解釈しました。
 「 余慶 」 とは、祖先の善行のおかげで、子孫が受ける幸福。余光。


ふりだしにもどる


46 地風升ちふうしょう 三爻

平原を 駆けるがごとく
升( のぼ )りゆき
見(三)渡す限り
妨げるものなし


ふりだしにもどる


46 地風升ちふうしょう 四爻

山門に 升( のぼ )り
覇権を争わず
世(四)の王 天と
こころ通わす

 山門とはお寺の門の事。別に山ではないのですが、この卦は実際に山に登ります。
 文王が危険な立場にいた時、ただ岐山で神を祭り難を避け、後に天子となった故事が、よく引用されます。


ふりだしにもどる


46 地風升ちふうしょう 五爻

王あって 下の賢者と
歩( ほ )を合わせ
階( きざはし )升る
すべて成し遂ぐ

 「 きざはし 」とは、階段のようなものの事。一歩ずつ昇る。


ふりだしにもどる


46 地風升ちふうしょう 六爻

升( のぼ )らんと
する気持にて 目はくらむ
高きで思え 足許のこと

 すでに実力以上の高みにあります。基礎固めを急ぐべきではないでしょうか。


ふりだしにもどる