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一歩ずつのぼり進む道。春の草木。
芽が出る意から懐妊を意味する。
南征( 離の意 - 学問・芸術・企画等 )によし。
種ひとつ 土と風とで 発芽する
おひさま高く 高くのぼらん
大木の芽です。いま弱く、発芽したばかりですが、二爻と三爻の陽( 先輩や直属の上司 )に助けられ、本来の力を充分に発揮できます。
地と風で、種は育つのですね。
まごころの かみに通じて
吉祥( きっしょう )と
余慶の二つ
素( そ )でかなうべし
「 かみ 」 とは、神と上、どちらの意味もある。
素。易経に散見される「質素なお供えでも良い。」と言う表現。やる気、望みが強くしっかりしているので、状況が貧しくとも成功する、と解釈しました。
「 余慶 」 とは、祖先の善行のおかげで、子孫が受ける幸福。余光。
平原を 駆けるがごとく
升( のぼ )りゆき
見(三)渡す限り
妨げるものなし
山門に 升( のぼ )り
覇権を争わず
世(四)の王 天と
こころ通わす
山門とはお寺の門の事。別に山ではないのですが、この卦は実際に山に登ります。
文王が危険な立場にいた時、ただ岐山で神を祭り難を避け、後に天子となった故事が、よく引用されます。
王あって 下の賢者と
歩( ほ )を合わせ
階( きざはし )升る
すべて成し遂ぐ
「 きざはし 」とは、階段のようなものの事。一歩ずつ昇る。
升( のぼ )らんと
する気持にて 目はくらむ
高きで思え 足許のこと
すでに実力以上の高みにあります。基礎固めを急ぐべきではないでしょうか。