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藪の中
子猫いばらに はばまれる
一声なけよ 家族 萃(あつ)まる
二つなき 神
その真心で まつるよう
すい上げられる はきだめのうち
何故かしら
萃( あつ )まる時に すれ違う
サンピンよりも 遠き賢者へ
「 あつまる時 」と言うのは、今がまさに「 その時 」である。
「 何故か誰ともすれ違う 」と言うのは、それなのに願望がぜんぶ、空回りしている。
「 サンピンよりも 」と言うのは、つまらないものに対する意欲や欲望。とりとめなく、よく考えてみると現実的ではない、複数の迷いです。
「 遠き賢者に 」と言うのは、常識的だが現実的で、少々努力を要する欲望。
この方向へ進むと、外卦は巽。『 受け入れてくれる。』
陰と陰で応はなく、引かれ合うと言う訳ではありませんが、受け入れてくれます。ただし、こちらから歩いて行かねばなりません。
寄( 四 )り来たる
小国の群れと 大国の
はざまにありて
福を萃( あつ )める
( 大吉 )
いまの幸運で、急いで破れを取り繕( つくろい )いましょう。
03年後半に「これからしばらくの日本」を占って、この卦を得ました。偶然に運が良いだけなので、危ぶむ占断家も多いですが、原典ではこの通り、磯野カツオ的な吉です。しかしこれでは長続きする訳ないですね、やっぱり。
ひと萃(あつ)め
王となれども 冷淡な
者には徳を 修め示せよ
基本的に相当な吉です。何か動いて、人が集まってくるのですね。当然、ソッポを向く奴もいますが、徳で心服させるなら、ついに全体をまとめます。
楽しげな お祭りの時に
泣く孤独
隠居 意固地を 改めるべし
「 隠居 」 とは六爻の事。爻位から、実務を卒業した会長のような立場。妙な意地を張ったら、皆から嫌われます。おおらかに。