41 山沢損
自己を損じて他に与える時。公の道。
損して元取れ。
義において 我がこと損じ
走り行く
助けもいちいち(一々)
思慮めぐらして
大切な ものを守りて 損なわず
二人には 与えぬ事が
ために成る時
自分を今まで支えた大切なものを、そこなうことなく、あげない。大事に守る。それが相手のためにも成る時。
三人の 烏合で行けば 友損ず
求める時には 単独で行け
「 烏合 」 (うごう)カラスの集まりのように、バラバラな集団。「 烏合の衆 」などと言います。
複数で行って効果があがるのは、調査や分析、演算などです。
求道のためや、欲しいものがある時には、一人で行きましょう。かえって判断や、仲たがいの原因になります。( 一人で行く時は危険も伴いますから、ネット等でよく調査して行きましょう。)
世の中で 損ずるべきは 病なり
はやき手当てが げに喜ばし
「 病 」 とは身心だけでなく、あらゆる物事が正常でない事を含(ふく)みます。
「 げに 」 とは、「 本当に、まったく、実に 」 の意。
虚心にて 世界を思う 損の君
神仏も魔も 護( 五 )して支える
( 大吉 )
「 虚心 」 ( きょしん )とは、「 心に何のこだわりも持たずに、すなおであること。また、そのさま。 」
損(へら)しすぎ
増やしはじめる 最後には
戦乱すぎて 国境もなく
人々は自分の財産も人生もなく、公共のためにつくし続けました。おかげで国境も県ざかいのようになり、大国の一員のような安定がしばらく続きます。まさに「 戦後ニッポン 」でしたな。