23 山地剥


( 卦の番号おぼえ方 ……… 兄さん 髪の毛 剥ぎ取らる )

23 山地剥さんちはく 本卦( 不変爻 )

 剥奪 中身からっぽ。剥ぎ取らる。
 初爻の足元からどんどん剥ぎ取られて、六爻は象徴的です。
 しかし、易経が何故、『貞』やく 女性原理の喪失を『 剥 』であると断じたかと言うのは、これは見落としていましたが、かなり大きな問題かも知れません。


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山地剥さんちはく 初爻

人倫の足元 それは『 貞 』の徳
これ 剥すれば すべて倒れん

 欲望の制御力、指揮者、舵とりの機能。しかも女性原理に属する。
 貞とは、そのまま『 女性原理 = 陰 』と考えて良いのかも知れない。
 この状況は60年代くらいですかね。


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山地剥さんちはく 二爻

次の剥 貞の蔑視( べっし )が 進むのみ

 欲望の制御力、指揮者、舵とりの機能。しかも女性原理に属する。貞とは、そのまま『 女性原理 = 陰 』と考えて良いのかも知れない。
 この状況は70年代くらいですかね。


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山地剥さんちはく 三爻

皆( 三な )剥に なじみ落ち行く その時に
はなれ難から 遠ざかるべし


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山地剥さんちはく 四爻

何もかも 剥がれ取られて いよいよに
四つ ひりひり 皮膚( かわ )を剥( は )ぐべし

 みぐるみはがされて、いよいよ皮をはがれる。90年代くらいからですかね。


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山地剥さんちはく 五爻

剥の時 王、小人( しょうにん )を やり過ごす

剥の時代、王は攻撃や暴発を防ぐため、愚か者を厚遇しても、高位にはつかせない。なんとか適当にあしらって、やりすごす。


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山地剥さんちはく 六爻

てっぺんに ひとつ残った大きな実
艱難( かんなん )の末 泰平に

 世がいかに荒( すさ )もうと、動じる事のなかった最上位者が、艱難辛苦のあげく、太平の世を取り戻します。しかし、陰爻が多く、まだまだ全体に力がありません。


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