20 風地観
頭を冷やせ。禅寺に行くよろし。観る道。
初めて開く目 狭く観( み )る 浅き皮肉も 仕方なし
若いだけなら さぞめでたかろ
大人( おとな )なら恥ずかしい。
二重まぶたで ぱちくりと おんも観るにも しおらしい
娘なら吉 他は凶なり
女性として必要な自我発展の段階。また、この態度が受けるの意。
「 おんも 」とは、表、外の幼児語。
三世を観 何を迷うか これからを
知っているのに なぜ占った
普通は過去世・現世・来世の事ですが、ここでは現在・過去・未来の意味で使いました。しかし、この卦が出る時は、本当に父母、祖父母の人生にまでさかのぼって、大きな流れの中で今と、これからの自分を考えてしまうような状況が多いです。
占者には自分で判断する能力があるので、もう一度、問題を整理し、自分で判断せよとの事。むしろ、決めている事をあえて占った理由を考えよとの事です。
「知っているのに なぜ占った。」と言う表現は、四爻と混同する可能性がありますが、これは、この爻を見た時、私の口から声になって、何度か出た言葉です。この爻を出した時には、強い衝撃を受ける事がしばしばです。
捨てきれませんし、あなたもよもや、間違う事もないでしょう。
四(し)る いま理想の 体系を
不徳わが身も 観て馳せ参ず
安泰の 五は魂が 心配か
おのが周囲を 姿見に観よ
安泰の後は、自分の魂の事が心配になるのか。それならば、自分を取り巻く周囲こそが、投影された自分自身の姿である。必ずそのような葛藤や衝動を持っている。
ついに汝( なれ ) 観られる立場 気をつけよ
平素の言動 立ち居振舞い