17 沢雷随
自分が率先して物事を行う立場でも状況でもない。
人に、時勢に、周囲に随( したが )い、今は様子ながめの時。
今までと 変わる事あり 随所(初)にて
門よりいでて 広く交われ
時節や周囲などに従えば、今までと変わる所があちこちに見えてくる。
視野を広くもって、周囲をながめ、状況を把握し、時勢をはかる時。
二従(重)の望み 二兎は得ず
卑近を捨てて 本命に
利を取って 情うしなうか その逆か
参考(三爻)はなく 心に随う
おそるべし 上四をしのぐ 随などは
誠意しめして 事なきを得よ
目下が自分を凌( しの )ぐのではないかと上から才能を嫉妬され、警戒される。
随の王 そは忠の道 義のこころ
よき県令と 光り輝く
五は王位。県令とは信頼できる有能な部下。
随の上 もはや主客は 論じ得ぬ
どちらが従う訳でもなく、一体となっている。これが最上の随の道。