14 火天大有
大有は、中天に高く昇った太陽。大地をあまねく照らす。
どんどん行動すべき時。
持ち始め ひとり ひたすら
悩み 成る( 成功する )
大型車 まこと有望 頼もしく
二つの宝 積みて 馳( は )せ行く
重責で心配だが、よく持ちこたえる度量がある。
二つの宝とは、才能と、意欲の事でしょう。
「 馳せる 」とは、車、馬などを速く走らせる。走る。急いでゆく。遠くまで、広い範囲に行き渡らせる事。
下積みが 登りつめたる 舞台(大)有り
おてんとさまに いざやまみえん
下積みとは、下卦の最上、三爻の事。
君の下 剛を慎む 大有は
智弁におごらず いや栄えゆく
「 君の下 」とは、五爻の下、四爻の事。
名君 明智で輝きて
飾らぬ大有 世のひかり
ついに天 味方について 大有は
ここにめでたく 吉の上なり
あんまりうまく行っている時、何か怖くなってきますね。しかし、このうえ天、時勢の流れや神秘的な運までが味方につきます。